第9回 湿原の現状と保全

湿原(しつげん)植物は人為的(じんいてき)攪乱(かくらん)影響(えいきょう)非常(ひじょう)に強く受けてきた(しゅ)(ぐん)であるといわれています。なぜなら、湿原(しつげん)は水の集積(しゅうせき)しやすい平野部にかつて広く分布(ぶんぷ)していましたが、その多くは開発の対象(たいしょう)となり市街地(しがいち)や農地へと転換(てんかん)されてしまったからです。

日本全体の湿原(しつげん)面積(めんせき)は、明治(めいじ)・大正時代には(やく)2000㎢を()えていたとされていますが、現在(げんざい)(やく)800㎢程度(ていど)しか(のこ)されていません。そして、(のこ)された湿原(しつげん)の8(わり)以上(いじょう)は北海道に分布(ぶんぷ)していますが、それらの湿原(しつげん)各地(かくち)分断(ぶんだん)孤立(こりつ)しています。国内最大(さいだい)湿原(しつげん)天然(てんねん)記念物(きねんぶつ)にも指定されている釧路(くしろ)湿原(しつげん)であっても、辺縁(へんえん)部では劣化(れっか)が進行しているといわれています。

/*ルビ設定*/