湿原植物は人為的攪乱の影響を非常に強く受けてきた種群であるといわれています。なぜなら、湿原は水の集積しやすい平野部にかつて広く分布していましたが、その多くは開発の対象となり市街地や農地へと転換されてしまったからです。
日本全体の湿原面積は、明治・大正時代には約2000㎢を越えていたとされていますが、現在は約800㎢程度しか残されていません。そして、残された湿原の8割以上は北海道に分布していますが、それらの湿原も各地で分断・孤立しています。国内最大の湿原で天然記念物にも指定されている釧路湿原であっても、辺縁部では劣化が進行しているといわれています。