コラム 様々なボッグ


ボッグには様々なタイプのものがあります。Raised bog、Blanket bog、Valley bog、String bog、Palsa bog、Polygonal bog、Quaking bogなどです。それらは、地形・養分特性・水文 特性等によって分類できます。
Raised bogは、既に解説したように、わずかに地表面が盛り上がったドーム状のボッグです。

ボッグには いろいろな 種類(タイプ)が あります。レイズドボッグ、ブランケットボッグ、バレーボッグ、ストリングボッグ、パルサボッグ、ポリゴナルボッグ、クエイキングボッグ などです。
これらは、地形(ちけい)や えいようの 多さ、水の ながれかた などの ちがいによって 分けられます。
レイズドボッグは、まえに せつめいしたように、地面が ほんのすこし 盛りあがった ドームのような かたちの ボッグです。

Blanket bogは、地表面が完全にミズゴケで覆われたボッグです。まるで泥炭土壌に毛布や羽毛布団をかけたような景観となります。Blanket bogは、雨の多い寒冷地でみられますが、日本にはほとんどありません。

ブランケットボッグ(Blanket bog)は、地面が ミズゴケで おおわれた ボッグです。
つち(でいたん)の上に 毛布(もうふ)や 羽毛布団(うもうふとん)を かけたような 見た目に なります。
ブランケットボッグは、雨が 多くて さむい ばしょで 見られますが、日本には ほとんど ありません。

Valley bogは、ゆるやかな谷や凹地に発達するボッグです。泥炭土壌が谷底まで埋まっており、その泥炭土壌の表層を小川が流れていることが多いです。

バレーボッグ(Valley bog)は、ゆるやかな 谷(たに)や へこんだ ばしょに できる ボッグです。
つち(でいたん)が 谷の そこまで たまって埋まっており、その つちの 上を 小さな 川が ながれていることが 多いです。

String bogは、畝状に盛り上がったスジ(String:ひも)と細長い水たまりで構成されるボッグです。アーパbogと呼ばれることもあります(アーパ:Aapaはフィンランド語で「沼地」を意味する)。このボッグは、わずかに傾斜した地形に発達します。日本にもわずかに分布しています。

ストリングボッグ(String bog)は、盛りあがった つちのスジ(ひも状の たかみ)と、ほそながい 水たまりが ならんでできている ボッグです。
アーパボッグ(Aapa bog)と よばれることも あります(アーパは フィンランドの ことばで 沼地(ぬまち)という意味です)。
この ボッグは、ほんのすこし かたむいている ばしょに できます。日本にも すこしだけ あります。

Palsa bogは、中心部に永久凍土コアを有する低く丸いマウンドがみられるボッグです。Palsaは、フィンランド語で「氷の芯があるマウンド」という意味です。Palsa bogは、不連続な永久凍土が存在する極地周辺に分布しています。マウンドの連続体はおおよそ高さ0.5~10m、長さ2~500mほどになります。永久凍土のコアが成長するほどマウンドは大きくなる傾向があります。日本にはありません。

パルサボッグ(Palsa bog)は、真ん中に 永久凍土(凍った つち)の かたまりが ある、ひくくて 丸い もりあがり(マウンド)が 見られる ボッグです。
パルサ(Palsa)は、フィンランドの ことばで 氷の しんが ある もりあがり という 意味です。
パルサボッグは、ところどころ つちが 凍っている さむい 北の くにの まわりに あります。
この もりあがりは、たかさが 0.5メートルから 10メートル、ながさが 2メートルから 500メートルくらいに なります。
中にある 氷の かたまりが 大きくなるほど、もりあがりも 大きくなります。日本には ありません。

Polygonal bog(多角形のボッグ)は北極とその周辺でみられるボッグです。多角形のパターンは、永久凍土の割れ目(氷のクサビ)で構成されます。完全な永久凍土地帯に分布し、日本にはありません。

Quaking bogは、泥炭でできた浮島の上に発達するボッグです。歩くと揺れます。水位変動によってこの浮島が上下します。湖沼の辺縁部などに多くみられます。尾瀬ヶ原湿原の一部にもこのタイプのボッグがみられます。 


ポリゴナルボッグ(Polygonal bog:多角形のボッグ)は、北極とその まわりで 見られる ボッグです。
カメの 甲らのような 多角形の もようは、永久凍土(凍った つち)の 割れ目(氷の クサビ)によって できています。完全に つちが 凍っている ばしょに あるため、日本には ありません。

クエイキングボッグ(Quaking bog)は、つち(でいたん)で できた 浮島(うきしま)の上に できる ボッグです。歩くと ゆれます。
みずうみや 沼の 水の 高さが かわると、この 浮島も 一緒に 上下に うごきます。みずうみや 沼の はしの ほうに 多く 見られます。尾瀬ヶ原(おぜがはら)しつげんの 一部にも、このタイプの ボッグが 見られます。