第1回　湿地とは

湿地しっちとは、周期的しゅうきてきあるいは継続的けいぞくてきに水没すいぼつするか、または過か湿しつな条件じょうけん下にある場所のことをいいます。

ラムサール条約じょうやく（特とくに水鳥の生息地として国際的こくさいてきに重要じゅうような湿地しっちに関かんする条約じょうやく）では、「湿地しっちとは、天然てんねんのものであるか人工のものであるか、永続的えいぞくてきなものであるか一時的いちじてきなものであるかを問わず、更さらには水が滞とどこおっているか流れているか、淡水たんすいであるか汽水であるか鹹水かんすい（海水）であるかを問わず、沼沢しょうたく地、湿原しつげん、泥炭地でいたんち又または水域すいいきをいい、低てい潮時ちょうじにおける水深が６メートルを超こえない海域かいいきを含ふくむ。」と定義ていぎされています。

つまり、湿原しつげんのほか、河川かせんや湖沼こしょう、水田、ダム湖、干潟ひがた、塩えん湿地しっち、マングローブ林、汽水湖、サンゴさんご礁しょう、磯いそや浅あさい海も湿地しっちに含ふくまれます。

バーチャルツアーで様々な湿原しつげんを見てみましょう。景観けいかんは異ことなりますがどれも湿地しっちです。

湿地しっちのなかでも、大きな樹木じゅもくが少ない広大な湿性しっせい草原は湿原しつげんと呼よばれています。湿原しつげんにもさまざまなタイプがあって、河川かせんの周まわりに発達はったつするタイプ、沼ぬまの周まわりに発達はったつするタイプ（スゲ類るい、イグサ類るい、ハイマツ）、小さな水たまりが無数むすうに分布ぶんぷしているタイプなどがあります。